クリケット講座

バッティング

グリップの握り

一般的にグリップの握りは、親指と人差し指をバットの両エッジに沿ってグリップまで下ろした位置で握るのが基本です。 しかし、人によってはグリップを巻き込むように持つ人もいるでしょうね。 どちらが正しいと言えばどちらも正しいと言えると思います。 バットの握りで大切なのは、ストレートに振った時にバットのフェイスがボールに対して100%正面を向くように出る握り方が最もボールが飛び、 ベストな握り方と言えます。 自分に合ったグリップを見つけるなら、鏡を見てストレートドライブをした時にバットのフェイスが100%ボーラーに向かう所が、その人の最適なグリップであると思う。

次にバットの持ち方ですが、ボーラー側の手(以後:前手)は5本の指を全て使って握り、キーパー側の手(以後:後手)は3本の指(親指、人差し指、中指)を使って握るのが基本です。 バットの握りは出来るだけ柔らかく(柔らかすぎてもいけないが)持つ方が良い。 自分は、場合によって前手を4本(人差し指を浮かせる)、後手を2本(親指と人差し指)で持つこともあります。 バットを柔らかく持つ利点は、二つあると考えています。 一つ目は、力を入れて振るよりもバットの面を自由に遊ばせる事が出来るので、ギャップに面を向けてシングルを取る事が出来る。 二つ目は、始めから力を入れてスイングすると、バットがボールに押し戻されてしまうので、ボールが飛ばなくなってしまう。 ※なぜそうなるかは、後で説明します。 これらは、俗に言う「ソフトハンド」と呼ばれるもので、クリケットにおけるコーチングではどのコーチも必ず言うポイントであります。 イメージとしては、構えの時の握りを柔らかくして、しなやかにバットを出し、インパクトの瞬間に無駄なく力を入れる。です。

ガードポジション

それぞれのガードポジションの長所と短所でも書こうと思います。 ・レッグ(ワンレッグ) LBWになりにくいという利点があるが、オフサイドが広い&レッグサイドのワイドが出にくくなる ・ミドル&レッグ(トゥーレッグ) レッグよりもオフサイドが狭くなるのでオフが打ちやすくなるが、LBWの危険度が増す。 ・ミドル(センター) オフサイドのボールに対して近くなるので有利だが、LBWの危険性があるので、レッグサイドをしっかりバットに当てる技術があれば一番オススメのポジションといえる。

スタンス

スタンスにもいろいろあって、肩幅に構えたり、肩幅を基準にそれよりも広かったり、狭かったり、人それぞれのスタイルや理論があるかと思います。 バッティングスタイルというのは、十人十色であり、どれが正解とも言えないので、自分の好きなスタンスを見つけて欲しいと思います。 ただ、スタンスにおける大切な事があるのは確かです。

まず1つ目がバランスです。バランスが悪いと良いバッティングは出来ません。なぜって言われても困りますが・・・ 2つ目がフットワークを使えることです。クリケットにおけるバッティングでは、フロントフットとバックフットを両方使わないと点数が伸びません。 ボールが長ければフロントフット、短ければバックフットにスムーズ且つ早く移行する必要があります。 ※なぜならほとんどのボールは0.5秒前後で通過してしまうからです。遅く動いてたら打てませんよね。 以上の点をふまえて言わせてもらうと、 最適なスタンスは、「自分にとってバランスよく立てて、かつスムーズにフットワークが使える」幅ということになりますね。 だから、人それぞれなんです。

構え

それではスタンスが決まった所で、構え方です。 構え方も人によっていろいろな構えをするかと思います。 よく言われる点があるので、紹介します。 ①膝を軽く曲げてリラックスして立つ。 ②頭は体の中心(マーティン・クローズは前足に置くって言ってたのでお好きなように) ③体重は両足に均等にかける。 ④かかと体重にならないようにする。 ※体重は、拇指球(両親指の付け根の丸い所)にかけると良い ⑤目線は平行に保つ ⑥アゴを引く ⑦手とバットの形は9の字を書いたようにする。 ⑧肩、腰、膝を平行にする。 ⑨前足はボーラーに対して正対させるか少しオープンにする。 ⑩背筋を伸ばす

①についてですが、ボーラーがランアップを始める前は集中力をOFFにする必要があります。 人間は、長時間集中し続けることが出来ないため、ONとOFFを切り替える事がとても大切です。 ボーラーがランアップを始めたら集中力を上げて行き、ボールのリリースの所で集中力がMAXになるようにしましょう。 そして、ボールがデットになったら集中力をOFFにして次のボールに備えます。 一番いけないのが、同じような集中力を持続させたり、ぼんやりとして集中しないことです。

次に②⑤⑥⑩ですが、頭は平行にして位置は動かさないようにします。 というのは、「ボールをよく見る」ためです。 ボールをよく見るとは、ボーラーの手からボールが離れてからバットに当たるまでボールを見続けるという事です。 実はこれが簡単なようで一番難しい所です。 そのために、目線を平行に保ちしっかりと両目でボールを見れるようにしましょう。目線が傾いてしまうとしっかりボールを見ることが出来なくなります。

③④⑧はバランスよく立つ基本になります。 両足に体重を均等にかければ、前にも後にもステップしやすくなります。また、カカト体重になってしまうとボールにしっかりと体重を乗せられなくなってしまい、しっかりとしたスイングが出来なくなってしまいます。 それから、オフサイドへのステップが出にくくなります。 バランスよく立つ時は、軸足の股関節から膝の内側を意識して立ちましょう。軸足は、足首や膝にゆとりを持たせ、足の付け根でしっかりと体を支える必要があります。

!!バックリフト バックリフトはバッティングで大切な準備です。 まず、バッティングで始動が遅れてしまう事は出来る限り避ける必要があります。 何故かというと、バッティングで大切なのは、タイミングと間合いであると考えているからです。 始動が遅れてしまうと、間合いが取れなくなりタイミングも取りづらくなってしまいます。

では、その始動(バックリフト)について話をします。 バックリフトは、人それぞれのバックリフトをすればいいとオーストラリアのトレーニングセンター(以下:トレセンでいきます)で教わりました。 人によっては、高く上げたり(ララとか)、手首だけを返したり(オーストラリアに多い?)します。 向ける方向は、キーパー~セカンドスリップにかけてと言われています。 バットが内側(背中)に入ってしまうとスイングの軌道がブレるので気をつけましょう。

なので、参考にならないかもしれませんが、ここでは自分のバックリフトを紹介します。 まず、ボーラーがウィケットに近づいて来たら、前足を少し上げてフロントフット初動の体勢を作ります。 この時、軸足には全ての体重が乗っているような形になります。 そして、顔・肩・腰・膝が平行をキープしたまま(難しいけど)キーパー寄りに出来るだけ上半身をひねる。(腰だけ若干ひねるイメージ) ※この時に、肩や顔の位置が動かないこと、バットが背中側に入らないように注意する。 というのは、上半身と下半身にねじれが生じることによってスイングに勢いが出ます。 この時の腕の動きは、ボーラー寄りの腕(以後、前腕)を肩が入らない限界まで引き、キーパー寄りの腕(以後、後腕)の肘が外側に逃げないようにします。 ※前腕は深く引けば引くほど力強い打球になるります。ちょうど弓を引くような形です。 また、バットを体から離さないようにする事が大切です。バットと体の間にスペースがあると力が逃げてしまいます。 そしてバットを最大限まで引き上げ、トップの高さは打つボールよりも高くすることで、ダウンスイングをしやすい形になります。 また、トップの位置を高く取ってバットを振れば、ボールを長い時間見ることが可能になります。 以上が、自分が行うバックリフトの形です。 この時、体の中心線は構えの時点から動かしてはいけません。

バックリフトを終える理想のタイミングは、バックリフトの完了がボーラーのリリースと同時になることだと思います。 そして完了と同時に前足を出すようにします。

自分がフロントフットを初動にしたのは、トレセンでそっちの方がいいと言われたからですが、個人的にはやりやすい方でいいんじゃないかと思います。それまでは、バックフット初動でした。

バックリフト~インパクト

もう、ここから先は個人的な見解になるのであくまで参考程度に聞き流して下さい。

バックリフトが出来たら前足から初動します。 この時、ボーラーのモーションから投げるボールの軌道までをひとつの景色としてみて、ボールの出所をしっかりと見ます。出来ればそのボールの景色(ボールのリリースポイント)と落とされた位置&バウンスの高さを記憶します。 これが記憶できるようになると、リリースの高低でフロントフットとバックフットの切り替えが早くできるようになります。 重心を少し下に降ろして、前足だけ前にステップして行きます。 ボーラーのリリースを見て、フロントフットならそのままボールの軌道の横まで足を出します。 もしボールが短ければバックフットに切り替えます。前足だけステップするのは、上半身が前に行くとバックフットの時に後に戻りにくくなってしまうからです。

フロントフットの場合

まず頭は、ボールの軌道上に乗せます。 そして前足のつま先から降ろしてタイミングを探ります。 ※最後にカカトをぐっと踏み込んで右サイドを一気に出して溜めた力を左足の太ももへぶつけていく。(後の膝を前の膝にぶつけるように右尻をボーラー方向に押し込むイメージ) 下半身は、構えからボーラー寄りの足をステップする過程で、軸足は体重を乗せた状態で我慢しておく、ステップした前足を着地(親指から)させた時、その反動を利用して軸足のカカトが上がっていく感覚を覚えれば正しい体重移動が身につきます。

この時、上半身が前に倒れすぎるとパワーのロスがおきるので、踏み込んだら我慢して耐えます。前足を踏み込んでブレーキをかけるようなイメージです。 ※前に倒れすぎてしまう場合は、踏み込んで体重移動してからまた戻るような感覚を持つといいかもしれません。

上半身は、ボーラー寄りの肩、腰、膝は開いてはいけません。外側に逃げてしまうとパワーをロスします ※フォロースルーの段階では体を開いて大きくバットを振りぬくことがより強く遠くへ打つための秘訣です。フォロースルーまで開きは我慢します。

インパクトですが、タイミングを早めに取り、打つポイントまでボールを引き付ける事が重要です。またボールは、グリップ(手)で捕まえる感覚が大切だと思います。 バットの振りは、パワーではなくスピードと手の速さで打ち、絶対に力まないようにしましょう。 ※力が入ると肩と腰が開いてしまうし、バットも遠回りする&フェイスを100%使うことが出来ない。

バックフットの場合

短いと思った瞬間に素早く前足を着いてすぐに後足を出します。 この時ウィケットをクロスするように出す事が基本です。 レッグサイドの場合は、小さく速く回る意識をして、体の中心を軸として回転するようにします。そしてグリップをミートポイントまで一直線に出します。 この時、動き出しから振り終わりまで、頭の位置がなるべく動かないのが理想でしょう。プルのボールを打ち返すためにはパワーは重要ではなく、準備がしっかりしていれば体の回転を利用して打ち返す事ができ、ある程度の飛距離もでます。

オフサイドの場合は、レッグサイドよりも時間的に余裕があり、且つボーラーのスピードを利用する事も可能なので、出来るだけボールに近づき、 当ててギャップに流すイメージでいいかと思います。 ※コースで言えばレッグ~オフ、高低で言えば高~低にかけて時間的な余裕が生まれる。 その時に体(特に肩)をボーラー側に開かないように注意して下さい。

インパクトの際は、投球を自分のミートポイントに入れる意識でいるといいです。 ※出来るだけ早くトップの位置に入れてスイングする準備を完了させ、どんなスピードのボールに対しても自分のミートポイントで打つ。

インパクト~フォロースルー

バットとボールが当たる瞬間に100%の力を出すとボールがよく飛びます。最初は力を入れずに最後に一気にドンと力を出す感じです。 これは、バットを持って手を前に出して、誰かにバットを上から叩いてもらって下さい。 初めから手に力を入れているとバットが押し戻されますが、インパクトの瞬間に力を入れるとバットが押し戻されないのが分かるかと思います。(by内川) また、バットでボールを捕らえる時に最も強いパワーを伝えられるのは、体の中心、つまりヘソの位置になります。プルの場合は前腕を伸ばした時のヘソの延長線上です。各ライン(オフ、真ん中、オン)によって自分のミートポイントを決めておくといいです。 ボールをインパクトしてからフォロースルーをしていく上で最も大切なことは、手首を返すことではなく、両腕を伸ばしていくことで、正しい手首の使い方は自然に返るまで意図的に手首を返そうとしないことだと思います。また、後腕はバットを押し込んで飛距離を出す役割を担っています。体の前をバットが通過した後は後腕が前腕の長さについていけなくなるくらいまで伸ばしましょう。

フォロースルーに入ったらパワーを出来るだけ逃がしてやる事が大切です。ストレートドライブなら、前腕一本でフォロースルーをするイメージでフォロースルーをするといいでしょう。ミートポイントでボールを捕らえた後に後腕を目一杯伸ばす意識で、その結果後腕がバットから離れていく感じです。

強い打球を打つには、大きく速いスイングをすることが大切です。スイングの弧を大きくするのに大切なのは、バットをボーラー方向に放り投げようとする感覚を持つといいでしょう。

準備

バッティングは準備段階から始まっています。 まず、ネッツでは自分のミートポイントやバットのフェイスを確認するといいと思います。 また、自分の狙った位置に打てるように練習しましょう。(ギャップ打ち)

試合中は、相手ボーラーをよく観察する事が重要です。 相手がどっちのスイングを投げているか、どっちのスピンを投げているか。 調子がいいのか悪いのかとか。 また、バックリフトのタイミングを図ったりするのも大切です。 それが出来れば1球目から打ちに行くことが可能です。

それから、守備位置や守備の特徴も把握しておくとバッティングに生かすことができます。 例えば、ギャップはどこにあるか、守備が右投げか左投げか、肩がいいのか悪いのかなど、試合中からパフォーマンスを高める努力をする事が大切です。

練習では

練習において注意すべきなのは、どんな練習をしているといった事ではなく、どれだけ実戦を想定してやるかということだと思います。 実戦でどれくらいの確率で自分のスイングができるかということがバッティングでの大きな要素である。つまり、素振りでのスイングと実戦でのスイングには、タイミングという点でズレが生じるからです。素振りは、自分のタイミングで振ることが出来ますが、実戦ではボーラーが投げたボールに対してタイミングを合わせなくてはいけないからです。 ※練習の時点で技術的にパーフェクトなものを追及し、なんとか身に付けようと努力する。 また、練習というものは出来るだけ実戦に即した形で行うべきだと思います。自分のフォームを作り出すために実戦と同じメンタリティで練習するすれば、必ず試合でも生かされると思います。 最後に、バットは1回でも多く振った人間が上達するもので、自分の能力をどんどん高めていこうという意識が大切であり、その気持ちが無くなった時点で進歩は止まる。という事です。

試合では

こっから先は、試合において大切だと思うことを箇条書きで紹介します。

・失投、自分の得意なショットを積極的に打つ。 ・しっかり打ってから走る ・調子が悪い時は、シンプルに来たボールをしっかり打つ。 ・ボールを良く見る。 ・ボールが速いからといって急いでスイングしなければいけないと考えた時点で打者の負けである。→自分のスイングをしましょう ※速いボールに対しては準備を早くする。 ・フットワークを使う ・ステップしてボールの長さを変える ・レッグサイドのボールはバットかパッツに当てて確実にランにつなげる。 ・ボールを待ってからだの近くで打つ。(ボールを迎えにいかない) ・ポジティブに積極的に打つ ・下半身に力を入れ、上半身はリラックスさせる。 ・自信を持ち、勇気をもつ、落ち着く、集中する ・積極的に走る。 ・必要であれば頭の上も狙う ・ストレートにプレーする。 ・点を取るという強い意識を持つ ・Decision Making ※適切なショットセレクションをする。 ・イニングを作る ※自分が試合を作るという責任感を持ってプレーをする。 ・前手でバットを導く ・オーバー間にパートナーと良く話し合って、点を取れる場所を探しあう。 ・0を1に、1を2に、2を3にするランニングをしましょう(1ラン目を思いっきり走りましょう)

あとがき

これは、いろいろなバッティング理論を読んで個人的に考えた理論であるので、他の人にとって合う合わないがあると思います。 なんで書いたかって言ったら、結局は自分のためです。理論をまとめたかったのと、人に説明できないと、出来たことにならないと感じたからです。完璧なバッティングとは、全てのボールに対して力強い打球を返す事だと思いますが、残念ながらそんな事は出来ません。 なので、ここに書いてあることも、この先必ず変わってくるものであり(180度変わるかも)、また増えていくものだと思います。だからあくまで参考までに・・・

ラン&コール

良いバッツマンの条件として、良いRunning between the wicketが出来る事が挙げられる。 良いRunning between the wicketをするには、足(スタート)の速さ、ターンの速さ、コールの判断時間、そして良いパートナーシップが必要になる。

足(スタート)を速くする。

足を速くするには、足の回転数と歩幅を上げる事が大切であるが、クリケットでは足にパッツを着けている為 普段よりも足の回転数が遅くなってしまう。 自分に合ったパッツを使い、パッツをつけて走る練習をするのが一番良い方法だと思われる。 また、速く走るためにはスタートが大切であり、打った後に必ずスタートを切る事が大切で、 打ってから止まってコールの判断をするのでは無く、打った後にスタートを切りながらコールの判断をするイメージを持つといい。 ※打ちながら走るのは、自分のバッティングを崩す事になるので駄目であるが。

ターンの速さ

ターン時の基本は、必ず守備側に自分の体を向ける事が大切である。 バットを持ち返る方法は、打った後orターンする直前という選択肢がある。 右バッツマンを例にすると、オフ側に打ったら前手でグリップを持ち後手でバットの先端を持つ、 オン側に打ったら後手でグリップを持ち前手でバットの先端を持つ方法が一つ。 ターン直前で持ち返る時は、持ち返る必要がある時のみバットの先端から手をグリップまで下ろしてきて持ち返てターンする方法がある。

ターンを速くするには、ロスを少なくして速く切り返す事が考えられる。 ロスを少なくするとは、バットがクリースの中に入る長さを少なくすると言う事で、 練習で自分にとっての適切な位置を理解する事が大切である。

また、切り返しを速くするためには、ターン時に低い姿勢で入り、バットを持っている逆の手を地面につけて 足と手で地面を押し返して、再スタート時のパワーを得る事が必要である。

コールと判断時間

コールは大きい声ではっきりと言う事が大切である。 ※一つの目安として、フィールド外の仲間まで聞こえるくらいの声でコールするくらいの気持ちを持つと良い。 まず、一言目は「Yes」か「Wait」を使い、「No」を一言目に使ってはいけない。 上にも書いたが、打った後にスタートを切りながらコールの判断をする。 コールの判断時間を短縮するには、打つ前にフィールダーの位置をあらかじめ把握しておき、 どこにどう打てばシングルを取る事が出来るかというイメージを持って置くことが大切である。 ※イメージ通りに打てたら判断も速くなる。

また、複数ランの判断時間を短縮するためには、ターンした後にフィールダーを見るのでは無く、 むしろターンをする直前に軽くフィールダーとボールの距離を見ておき、行くか行かないかの仮判断を決めておき、 そしてターン後にもう一度見てきちんとコールをするといい。 こうすれば、ターン後にどれだけリードが出来るか、ターン後にフィールダーを確認しなくても次のランが狙える可能性があるため 時間の短縮につながる。

良いパートナーシップを作る。

クリケットは、パートナーシップが大切である。 パートナーシップにおける大切な事は様々あると思うが、 ここではいくつか考えられる事を上げてみる。 ・ノンストライカーは、必ずバックアップをする。 →毎球走るつもりでリードを取る。 ※バッツマンが打つショットや、打った位置によって自分のリードの限界を知っておく事が大切である。 例えばバッツマンがストレートに打ち返した場合は、ボーラーの手を弾いてスタンプに当たりランアウトになる可能性があるので ストレートドライブの構えをした時点でリードを少なくしたり、バッツマンがバックフットの体勢になったら正面に強い打球が飛ぶ可能性が低いのでリードを大きく取れる。 また、ボールがレッグサイドに行った場合は、ストレートにボールが飛ぶ可能性が低く、またレッグバイの可能性があるのでリードを大きく取る事が出来たりする。 ・フィールダーのリターンがどっちのエンドに投げたか教える ※シングルを取る時、打球の位置によっては、ランナーが打球を見えない事があるので、 見える方のランナーがフィールダーがどちらのエンドに投げたか教えると 見えない方のランナーがクリースに一生懸命に入る事が出来たり、また、自分の方に投げてないと分かれば ターンをする事が出来るので、返球がそれた時に次のランを狙う準備が出来る。 例:相手のエンドに投げたら「your end」、「そっち」。   自分のエンドに投げたら「my end」、「こっち」など。 ・ターン時に見えない人に代わって状況を伝える。 複数ランを取る時もランナーがボールを見えない状況が出てくる。 特に両ウィケット後方に打球が飛んだ時であるが、2ランを取る時は、見えない方のランナーが デンジャーエンド(返球が返ってくる可能性が高い方)に走る可能性が高いので 見える方のランナーが状況を伝える事が大切である。 例えば、余裕で行ければ、代わりにYesと言っても良いし、無理ならNoで止めてしまったり、 判断を任せる場合は「your call」と言ってコールさせる事も出来る。 また、3ランの可能性がある時は、自分が3ラン目がデンジャーエンドに行くため、2ラン目の相手のコールを待たずに スタートを切れれば、その分速く3ランを走ることが出来る事になる。 ・あらかじめコールについてのルールを確認しておく どちらがコールするかというのは、バッツマンによって癖があります。 基本は、打ったボールはストライカー、体に当たったらノンストライカー(①)ですが、 前に飛んだらストライカーで後に飛んだらノンストライカー(②)という人もいます。 ①に関しては、エッジに当たったらどこ飛んだか分からないじゃんとか、後に飛んだらノンストライカーの方が危ないじゃんとか ②に関しては、じゃあ横に打ったらどうすんの?とか、打った後体勢が崩れてスタートが遅れたらどうするのとか疑問点は出てきます。 この二つの考えがあるので、認識が違ってしまうとランアウトの可能性が高くなります。 一つのアウトでバッティングが終わってしまうので、このようなミスは必ず避けなくてはいけません。 なので、まず、パートナーを組んだ時に自分はどっちのタイプかを話をした方がいいと思います。 じゃぁ自分はどうかというと、フォーワードスクエア~ガリーの前方エリアは自分で、スクエア~ガリーの後方はノンストライカーてな 感じでお願いしています。 また、以下の事に注意しています。 ■お互いが止まってしまったらNOにする。 ■YESと言ったら必ず走る ■常に走る気持ちでいる(しっかりとリードする) ■前方に打ったボールはストライカー、後方に打ったボールはどっちがコールするかバッティングに入る時に話し合う ■パッツ&体に当たったらノンストライカーのコール

・オーバー間に点を取れる所を話合う。 オーバー間はパートナーとコミュニケーションが取れる機会なので、色々と内容がある事を話しましょう。 例えば、 ・どこのポジションは後に居るからシングルが取れるとか ・この人は守備が上手く無いとか、肩が弱いとか、腰が高いとか。 ・10点ごとに目標を設定するとか、どんなペースで打とうとか ・今のオーバー○点入ったとか

フィールディング

フィールディングは、ボーリングとバッティングと同じくらい重要である。 ※もし、ウィケットが取れなかった、点が取れなかった時キャッチやランアウトを取る事が出来ればチームに貢献することができる。

心構え

・全てのボールが自分の所に来る(来い)と思う。 ・バッツマンの打ち方をよく見てボールを予測する。 ・全てのボールに対してアクションを起こす。 ※決してボールウォッチャーにならない。 ・ポジションによってゴロの回転が違うことを理解する。 ・必ずバックアップをする。 ・キーパーに素早く返球する。 ・ハンブルをしないようにする。 ・ランアウトを狙う時は、アグレッシブに狙い、膝を付かないようにする。 ・フィールディングでは、極力膝をつかないようにする。 ・お互いを励まし合う。 ・たくさん声を出し、Body Languageをしっかりする。 ・ドットボールでプレッシャーをかける。 ・ドットボールがウィケットを作る。 ・返球は、スタンプの根元を狙う。 ・それぞれのポジションと役割を理解する。 ・人任せにしない。 ・バックアップは、返球が1バウンドで取れる位置まで詰める。

スローイング(ランアウト)

・バランス良く立つ。 ・ボールを取ったら姿勢は低いままに保つ。 ・ターゲットを最初から最後まで見続ける。 ・投げる手と逆の手をターゲットに向けて出す。 ・投げる手を素早く頭の後ろに持ってくる。 ・胸を張ってパワーをためる。 ・軸足で立ち、パワーをため、スタンプに向かって真っすぐ体重を移動する。 ・腕は、肘を頭の横からしなるように出し、腕を内旋させる。 ※投げる前から力を入れすぎない。 ・アゴをあげずに引いたままキープする。 ・真っ直ぐにフォロースルーをし、手は最後にウィケットを掻くようにする。 ・ボールの握りが浅い時は、低く狙い、握りが深い時は高く狙う。

スローイング(アウトフィールド)

・ボールを上に向かって投げるのではなく、バウンドをしてもいいので、低く力強い返球をする。 ・身長の2倍以上は投げない。 ・地面の固いところでバウンドさせる。 ※ターフの所 ・早く投げるよりは、バランスを保ってしっかり投げる。

ショートキャッチ

・必ず両手で捕る。 ・目線の中に手とボールがあると良い。 ・最後までしっかりとボールを見る。 ・手は力まずに捕る。 ・手のポケットを最大限に使う。 ・ボールの軌道で手を引く。 ・バランスをしっかり保つ。 ・極力ダイブを避ける

ハイキャッチ

・必ず落下点に早く入る。 ・バランス(ベース)を保つ。 ・出来れば上で捕る。 ・リラックスしてボールを最後まで見る。 ・必ず捕れると思って自信を持つ。 ・普段から風を計算に入れる。 ・走りながら捕る時は、ほっぺたが動いて目がぶれるので、口を開けたまま追いかける。


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